注文住宅とは、建売住宅とは異なり、自分たちが希望する設計や仕様で建てられる住宅のことです。そのため、建築会社との契約や建設費用の支払いなど、様々な手続きが必要です。注文住宅の住宅ローンは、建設中に工事が進行するにつれて段階的に融資される「分割払い型ローン」が一般的です。建設費用は一括で支払うわけではなく、基礎工事が終わった時点で一部の費用が融資され、壁ができた段階でさらに融資されるといった具合になります。
そのため建設が進むにつれて必要な融資額が増えていくため、分割払い型ローンは返済期間が長くなりがちです。注文住宅を手に入れる場合の住宅ローンの返済方法には、元利均等返済と元金均等返済があります。元利均等返済は、毎月の返済額が一定で、返済期間中の利息を含めた借入額を均等に返済する方法です。一方、元金均等返済は、毎月の返済額は減っていきますが、借入額の元金部分を均等に返済する方法です。
返済期間が長い場合には、元利均等返済よりも総返済額が多くなる場合があります。住宅ローンには固定金利と変動金利があるわけです。固定金利は、一定期間中の金利が固定され返済期間中に金利が変動しないため、返済計画を立てやすいというメリットがあります。一方、変動金利は、金利が市場の状況によって変動するため、返済期間中に金利が上昇する可能性がありますが、金利が下がれば返済額が軽減される可能性もあります。
住宅ローンを借りる際には借り入れ条件や金利、返済方法、返済期間などを慎重に検討することが大事です。また、返済が困難になった場合には、返済計画の見直しや機関との相談が必要となる場合もあります。さらに、住宅ローンを借りる際には、担保となる不動産の評価や保険の加入なども必要となります。